第4次スーパーロボット大戦ではコン・バトラーVダンクーガ、ザンボット3といった合体後に複数パイロットが乗るようになる機体のサブパイロットの台詞を反映させる機能はありませんが、以前作成したゲッターチームの仕様変更のシステムを応用すれば「F」以降のコン・バトラーVのように合体後専用の特殊台詞を反映させる事が可能であると判明しました。 具体的な手法は「特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合はSRAM上のパイロットIDを保持したままRAM上のパイロットIDを入れ替える」というもので、これは以前にも少し触れたハイパーモードや暴走システムの手法と同じものですが、これを応用すれば、例えばバトルジェット搭乗時の豹馬とコン・バトラーV搭乗時の豹馬のパイロットIDを個別に用意する事で異なる台詞パターンを適用できるという事も可能になります。また、同時に複数精神コマンドのサブパイロット適用パターンも変更できるため、非分離型のコン・バトラーVを用意するといった必要もなくなります。但しこの方法には欠点もあり、例えば敗北条件に豹馬の撃墜が設定されている場合にこのパイロットIDが合体前と合体後で別々であると、パイロットIDが合致しなくなってしまった途端に敗北条件を満たしてゲームオーバーとなってしまいます(これはハイパーモードや暴走の再現時にも当てはまる問題です)。そのため、台詞の変更のみに留めるのであれば特殊サブルーチンを組んで特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合は台詞の参照IDを変更(例えば、豹馬がコン・バトラーV搭乗の場合は通常の台詞IDではなく専用の台詞IDを参照)するという手法の方がいいのかもしれません。もっとも、シナリオ上での敗北条件を設定する際にそれら両方のパイロットIDを全て確認できなかった場合にのみ敗北とすれば問題はないので、あくまで好みの問題とも言えそうです。
色々と「ホバー」で表示される水上の背景の作成方法について論じてきましたが、雑ではありますがお手軽かつ簡単な解決案を思いつき実行してみましたので、一応掲載しておきます。それが上の写真のような内容です。…少しでも勘のいい方は写真を一目見ただけで何をしたのか察する事が可能かと存じます。
答えを簡単に言ってしまうと「砂漠の背景用のパレットを青系のものに変更して川や海といった水系パネルの陸上領域設定に紐付けし、代わりに砂漠パネルの陸上領域設定には荒れ地の背景を紐付けする」というものです。非常に雑ですが、こうする事によって実に簡単に水上っぽい背景を作る事が可能です。上の写真では実験的に雲用の青色パレットをそのまま使用しているのでまるで雪原のようになってしまっていますが、下の写真のようにきちんとパレットを自作してやや緑がかった青に調整すればそれなりに海や川っぽい雰囲気が出るのではないでしょうか。また、砂漠自体が作中であまり出てこないので荒れ地と紐付けてしまってもそれほど気にならないと思います。注意すべき点は「昼の分だけでなく夕方や夜の分のパレットも変更しなければならない」という事だけです。
もしも私自身がホバーを実装するとすれば砂漠の使い回しではなくきちんと水上をイメージした背景を作るつもりですが、「労力をかけずに解決しようとするのであればこういう方法もありますよ」という事でご参考まで。
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