不具合修正や各種動作チェックも完了し、ようやくカスタムサントラモードの実装が完了しました。オプション画面やマップ画面の BGM設定を「ノーマル」にすればデフォルトの楽曲が再生され、「カスタム」にすれば任意のBGMを自分で用意した楽曲と差し替える事が可能です(どちらのモードでも再生される楽曲は強制的にステレオ出力になります)。また、動画の通りBGM継続パッチにも対応し、カスタムモードで差し替えた楽曲は楽曲ごとにバイナリエディタやBNE2で音量の指定設定も可能です。カスタムサントラモードはMSU-1チップをサポートした一部のエミュレーターやフラッシュカートリッジ(Snes9xやbsnes、 FXPAK PROなど )でのみその機能を使用できますが、ノーマルモードであれば他の環境でも問題なくプレイ可能(カスタムモードにするとBGMが再生されないだけ)です。 現状で確認できる不具合…というか仕様として、カスタムモードでサウンドテストを選択して楽曲を再生させた後にメニューに戻すと、再度サウンドテストのウィンドウを開いた際に楽曲の項目が1番目(デフォルトであれば「時を越えて」)になってしまうというものがあります。特にプレイに支障が出るものでもないと思うのですが、一応修正するアイデアがないわけでもないので、できる事ならば修正しておきたいところです。 今回は事前の知識としてBGM継続パッチやサウンドドライバ、BGMにSE周りのシステム関連の解析を行っていたので割と容易に実装可能となりましたが、作業量やデバッグの手間を考えるとその時間を他のリソースに割く方が懸命に思え、MSU-1関連のパッチ作成は他のタイトルでは積極的にやりたくはないというのが本音ですね。
色々と「ホバー」で表示される水上の背景の作成方法について論じてきましたが、雑ではありますがお手軽かつ簡単な解決案を思いつき実行してみましたので、一応掲載しておきます。それが上の写真のような内容です。…少しでも勘のいい方は写真を一目見ただけで何をしたのか察する事が可能かと存じます。
答えを簡単に言ってしまうと「砂漠の背景用のパレットを青系のものに変更して川や海といった水系パネルの陸上領域設定に紐付けし、代わりに砂漠パネルの陸上領域設定には荒れ地の背景を紐付けする」というものです。非常に雑ですが、こうする事によって実に簡単に水上っぽい背景を作る事が可能です。上の写真では実験的に雲用の青色パレットをそのまま使用しているのでまるで雪原のようになってしまっていますが、下の写真のようにきちんとパレットを自作してやや緑がかった青に調整すればそれなりに海や川っぽい雰囲気が出るのではないでしょうか。また、砂漠自体が作中であまり出てこないので荒れ地と紐付けてしまってもそれほど気にならないと思います。注意すべき点は「昼の分だけでなく夕方や夜の分のパレットも変更しなければならない」という事だけです。
もしも私自身がホバーを実装するとすれば砂漠の使い回しではなくきちんと水上をイメージした背景を作るつもりですが、「労力をかけずに解決しようとするのであればこういう方法もありますよ」という事でご参考まで。
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