第4次スーパーロボット大戦ではコン・バトラーVダンクーガ、ザンボット3といった合体後に複数パイロットが乗るようになる機体のサブパイロットの台詞を反映させる機能はありませんが、以前作成したゲッターチームの仕様変更のシステムを応用すれば「F」以降のコン・バトラーVのように合体後専用の特殊台詞を反映させる事が可能であると判明しました。 具体的な手法は「特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合はSRAM上のパイロットIDを保持したままRAM上のパイロットIDを入れ替える」というもので、これは以前にも少し触れたハイパーモードや暴走システムの手法と同じものですが、これを応用すれば、例えばバトルジェット搭乗時の豹馬とコン・バトラーV搭乗時の豹馬のパイロットIDを個別に用意する事で異なる台詞パターンを適用できるという事も可能になります。また、同時に複数精神コマンドのサブパイロット適用パターンも変更できるため、非分離型のコン・バトラーVを用意するといった必要もなくなります。但しこの方法には欠点もあり、例えば敗北条件に豹馬の撃墜が設定されている場合にこのパイロットIDが合体前と合体後で別々であると、パイロットIDが合致しなくなってしまった途端に敗北条件を満たしてゲームオーバーとなってしまいます(これはハイパーモードや暴走の再現時にも当てはまる問題です)。そのため、台詞の変更のみに留めるのであれば特殊サブルーチンを組んで特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合は台詞の参照IDを変更(例えば、豹馬がコン・バトラーV搭乗の場合は通常の台詞IDではなく専用の台詞IDを参照)するという手法の方がいいのかもしれません。もっとも、シナリオ上での敗北条件を設定する際にそれら両方のパイロットIDを全て確認できなかった場合にのみ敗北とすれば問題はないので、あくまで好みの問題とも言えそうです。
ホバーにおける最後の懸案であった水煙ですが、意外と簡単に解決できました。土煙の処理を調べてみたところ茶色のグラデーションを透過させて煙に重なった色(機体の色や背景の色)に馴染ませる処理をしていましたので、これをグレーのグラデーションを透過させて背景色に馴染ませるように変更してみました。この変更により、水上では上の写真のようにやや青みがかったグレーの水煙に、草原では下の写真のようにやや緑がかったグレーの土煙にできます。今回はRGBが全て同一のグレーでグラデーションを掛けていますが、好みによっては青みがかったグレーのグラデーションにしてもいいかもしれません。土煙のグラフィックそのものは無理に変更するほどのものではないと思っていたのでこの結果には割と満足しています。
個人的な収穫としては、今まで基地や道路の上でも移動時の煙がやたらと茶色になっているのが少々気になっていたのですがこの変更によりそれぞれの背景色に近い色の煙にする事ができるようになりましたので、ホバーの導入の可否に限らず今後はこのグレーのグラデーションの煙を使用する予定です。なお、グレーのグラデーションをもっと白に近付けていくと白が濃い煙にする事もできますので、ロボットアニメの表現でよくある濛々と立ち上る白煙にしたいのであればそれもアリかもしれません。
こちらの写真は前述の通り草原ですが、グレーのグラデーションのおかげで特に今までと大きく印象が変わっているような感じは少ないのではないかと思います。また、今回のパレット調査で他のエフェクト(スラスターの噴射炎やオーラコンバーターの光、スクリューっぽい水の泡の色など)の領域も見つける事ができましたので、個人的に気になっていたスラスターの噴射炎を下の写真のように赤から青に変更してみました。
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