なかなか時間が取れず作業が進んでいませんが、僅かに余暇ができましたので地形適応計算の仕様変更案を形にしてみました。上の写真を見て頂くとお分かりのように、DC兵士が乗るドムの地形適応が「陸A」となっています。本来であれば下の写真のように「陸B」となるのですが、計算方法を変更した結果このような表示になりました。 ドムの機体としての地形適応 は次の写真のように「空-、陸A、海D、宇宙A」となっていますが、 仕様変更前は以下の写真のようにDC兵士の地形適応「空B、陸B、海B、宇宙B」のパラメーターに引っ張られる形で「空D、r陸B、海C、宇宙B」という結果になります。 これを仕様変更後はパイロットの地形適応を計算に入れないようにしています。それに伴い、現状では以下の写真のようにパイロットの地形適応表示を強制的に「-」で固定値にする(パイロットの地形適応は生きていますが、計算に使用しないので表示上は「-」とする)処理を追加して組み込んでいます。 これにより、見た目は単純に「機体の地形適応値=総合地形適応値」という処理(内部処理的には機体の地形適応値を再度加算)になっており、攻撃力や防御力の実効計算値も機体の地形適応値をそのまま使用したものになっています。この後はパイロットのパラメーター側のウィンドウのレイアウトを変更して撃墜数(これは単純に数値で表示できるように変更します。)と次のレベルまでの経験値を下側に表示、撃墜数と地形適応の表示欄を特殊技能のウィンドウとして拡張表示しスキルを6個まで表示できるようにできないか挑戦してみる予定です。
海外のSNESエミュレーター制作者の方が発案した技術として「MSU-1ハック」というものがあります。SA-1チップに代表されるようなスーパーファミコンの特殊チップの一種として「もしもSFCの外付けCD-ROMユニットが製品化されていたら?」という仮定のもとにBGMやムービー等のファイルを外付けCD-ROMユニットに見立てたフォルダに格納し、これを架空の拡張チップ「MSU-1」を介して再生させるという手法です。存在自体はかなり以前から知っていたのですが、技術的にどんなものかよく分からなかったので今までノータッチという状態でしたが、発案者の方が作成された資料( https://helmet.kafuka.org/msu1.htm )に目を通して検証してみるとさほど難しい内容ではなく、簡単に言えば「これから再生するBGMを参照する際にSPCを指定する代わりに、音源ファイル用意してMSU-1チップで再生する形式に変換したPCMファイルのIDを指定し、ハードウェアレジスタンスによる命令でこれを再生させる」だけのようです。 BGM再生やSPCの参照に関しては「BGM継続パッチ」を作成する際に大部分を解析していますので、それを活用すれば意外と簡単にMSU-1を介したBGMのローディングや再生の環境が構築できそうですが、BGM用のPCMファイルを作成するにあたってCDや他のゲームから録音したBGMをソースとする事が非常に大きな問題になりそうです。しかし個人でこれを楽しむ分にはまあいいとして、配布するのは非常に危険な行為なのではないかという不安が付きまといます(自分で作成したMIDI音源ファイルなどをベースにしてPCMファイルを作成していれば特に問題はないと思うのですが…)。 なお、既に海外では第4次スーパーロボット大戦のMSU-1導入パッチが作成済み( https://www.zeldix.net/t2585-super-robot-wars-4 )のようですが、どうやらコミュニティの会員でなければ入手が不可能な仕様になっている模様なのでダウンロードする事ができず、具体的な内容に関しては全く分かりません。しかしMSU-1ハック発案者様の作成された資料をベースに、MSU-1によるBGMの再生環境を作成する事自体は可能であると思われますので、この環境の...