不具合修正や各種動作チェックも完了し、ようやくカスタムサントラモードの実装が完了しました。オプション画面やマップ画面の BGM設定を「ノーマル」にすればデフォルトの楽曲が再生され、「カスタム」にすれば任意のBGMを自分で用意した楽曲と差し替える事が可能です(どちらのモードでも再生される楽曲は強制的にステレオ出力になります)。また、動画の通りBGM継続パッチにも対応し、カスタムモードで差し替えた楽曲は楽曲ごとにバイナリエディタやBNE2で音量の指定設定も可能です。カスタムサントラモードはMSU-1チップをサポートした一部のエミュレーターやフラッシュカートリッジ(Snes9xやbsnes、 FXPAK PROなど )でのみその機能を使用できますが、ノーマルモードであれば他の環境でも問題なくプレイ可能(カスタムモードにするとBGMが再生されないだけ)です。 現状で確認できる不具合…というか仕様として、カスタムモードでサウンドテストを選択して楽曲を再生させた後にメニューに戻すと、再度サウンドテストのウィンドウを開いた際に楽曲の項目が1番目(デフォルトであれば「時を越えて」)になってしまうというものがあります。特にプレイに支障が出るものでもないと思うのですが、一応修正するアイデアがないわけでもないので、できる事ならば修正しておきたいところです。 今回は事前の知識としてBGM継続パッチやサウンドドライバ、BGMにSE周りのシステム関連の解析を行っていたので割と容易に実装可能となりましたが、作業量やデバッグの手間を考えるとその時間を他のリソースに割く方が懸命に思え、MSU-1関連のパッチ作成は他のタイトルでは積極的にやりたくはないというのが本音ですね。
突然ですが、友人から「変形や合体するユニットに関する質問と解析の依頼が来ているので代わりに解析して解説記事を書いて欲しい」という話がありましたので、今回はその内容を取り上げてみます。 まずは変形ユニットから。友人の資料の記述方式に従って解説します。MAP上でユニットの変形設定を制御しているのは以下のサブルーチン(A057~A099)です。 00A057 BD 65 18 LDA $1865,X ユニットID取得 00A05A 29 FF 01 AND #$01FF 絞り込み:最大値を01FFとする 00A05D 64 2A STZ $2A M=7E002Aをゼロにする 00A05F 85 2C STA $2C AをM=7E002Cに書き込み 00A061 85 2E STA $2E AをM=7E002Eに書き込み 00A063 A0 07 00 LDY #$0007 ユニット定義の7番目(=変形設定)を取得 00A066 22 72 B3 80 JSL $80B372 $00B372 サブルーチン00B372を呼び出し 00A06A E2 20 SEP #$20 8bit化 00A06C 29 7F AND #$7F 絞り込み:最大値を7Fとする 00A06E F0 26 BEQ $26 $00A096 YESならばジャンプ 00A070 C9 08 CMP #$08 変形パターンチェック:08? 00A072 F0 26 BEQ $26 $00A09A YESならばジャンプ 00A074 C9 09 CMP #$09 変形パターンチェック:09? 00A076 F0 28 BEQ $28 $00A0A0 YESならばジャンプ...