第4次スーパーロボット大戦ではコン・バトラーVダンクーガ、ザンボット3といった合体後に複数パイロットが乗るようになる機体のサブパイロットの台詞を反映させる機能はありませんが、以前作成したゲッターチームの仕様変更のシステムを応用すれば「F」以降のコン・バトラーVのように合体後専用の特殊台詞を反映させる事が可能であると判明しました。 具体的な手法は「特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合はSRAM上のパイロットIDを保持したままRAM上のパイロットIDを入れ替える」というもので、これは以前にも少し触れたハイパーモードや暴走システムの手法と同じものですが、これを応用すれば、例えばバトルジェット搭乗時の豹馬とコン・バトラーV搭乗時の豹馬のパイロットIDを個別に用意する事で異なる台詞パターンを適用できるという事も可能になります。また、同時に複数精神コマンドのサブパイロット適用パターンも変更できるため、非分離型のコン・バトラーVを用意するといった必要もなくなります。但しこの方法には欠点もあり、例えば敗北条件に豹馬の撃墜が設定されている場合にこのパイロットIDが合体前と合体後で別々であると、パイロットIDが合致しなくなってしまった途端に敗北条件を満たしてゲームオーバーとなってしまいます(これはハイパーモードや暴走の再現時にも当てはまる問題です)。そのため、台詞の変更のみに留めるのであれば特殊サブルーチンを組んで特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合は台詞の参照IDを変更(例えば、豹馬がコン・バトラーV搭乗の場合は通常の台詞IDではなく専用の台詞IDを参照)するという手法の方がいいのかもしれません。もっとも、シナリオ上での敗北条件を設定する際にそれら両方のパイロットIDを全て確認できなかった場合にのみ敗北とすれば問題はないので、あくまで好みの問題とも言えそうです。
地形適応バグ修正パッチですが、分岐判定の設定にミスがあり正しく機能していない事が判明しました。大変申し訳ございません。修正して正しく機能するものに差し替えました。内容や機能に関してはお手数ですが「第4次スーパーロボット大戦 キリマンジャロバグ修正パッチを公開しました」の記事(https://www.retrogamelaboratory.com/2023/10/4_01463647301.html)をご確認下さい。また、ダウンロードは以下のURLから可能です。本来のソフトに存在する不具合なのでパスワードは設定していません。
なお、動画の内容は以下の通りです。
・バグ修正前
ネェル・アーガマ:
攻撃力…1390(メインメガ粒子砲)x1.0(メガ粒子砲の地形適応/陸A)x1.1(ブライトの遠距離補正)x1.0(ブライトの気力)x0.6(ユニットの総合地形適応/陸D)1529→最終攻撃力1529
防御力…370(ネェル・アーガマの装甲値)x1.0(ブライトの気力)x0.6(ユニットの総合地形適応=陸D)=917
バウ:
攻撃力…1940(ビームライフル)x1.0(ビームライフルの地形適応/陸A)x1.07(ティターンズ兵の遠距離補正)x1.0(ティターンズ兵の気力)x0.8(ユニットの総合地形適応/陸C)=1660.64(端数切り捨て)→最終攻撃力1660
防御力…420(バウの装甲値)x1.0(ティターンズ兵の気力)x0.8(ユニットの総合地形適応=陸D)=336
ネェル・アーガマの与ダメージ…917-336=581
バウの地形効果(雲/防御5%アップ、厳密には被ダメージを5%軽減)による補正…581x0.95=551.95(端数切り捨て)→ネェル・アーガマの最終与ダメージは「581」
バウの与ダメージ…1660-222=1438→バウの最終与ダメージは「1438」
・バグ修正後
ネェル・アーガマ:
攻撃力…1390(メインメガ粒子砲)x1.0(メガ粒子砲の地形適応/空A)x1.1(ブライトの遠距離補正)x1.0(ブライトの気力)x1.0(ユニットの総合地形適応/空B)=1529
防御力…370(ネェル・アーガマの装甲値)x1.0(ブライトの気力)x1.0(ユニットの総合地形適応=空A)=370
バウ:
攻撃力…1940(ビームライフル)x1.0(ビームライフルの地形適応/空A)x1.07(ティターンズ兵の遠距離補正)x1.0(ティターンズ兵の気力)x1.0(ユニットの総合地形適応/空B)=2075.8(端数切り捨て)→最終攻撃力2075
防御力…420(バウの装甲値)x1.0(ティターンズ兵の気力)x1.0(ユニットの総合地形適応=空B)=420
ネェル・アーガマの与ダメージ…1529-420=1109
バウの地形効果(雲/防御5%アップ、厳密には被ダメージを5%軽減)による補正…1109x0.95=1053.55(端数切り捨て)→ネェル・アーガマの最終与ダメージは「1053」
バウの与ダメージ…2075-370=1705→バウの最終与ダメージは「1705」
(雲の上は地形効果として「防御5%アップ」と表示されますが、厳密には「防御xx%アップ」とは「最終ダメージがxx%減少する」という仕様のため、このようなダメージになります)
今回初めて気が付いたのですが、地形効果の「防御」の適用は「防御力」に対してではなく「最終ダメージ」に対するものだったのですね(よく調べてみたら双葉社さん刊行の第4次S攻略本に「地形係数」としてチラッと書かれてはいますが、詳細までは記されていませんでした)。仮に「防御10%アップ」の地形であれば意味が「最終防御力の上昇」ではなく「最終ダメージの軽減」というのは意外かつ重要な要素で、最終ダメージが10%軽減されるという意味(正確に言うと100-10=90で「最終ダメージが90%(0.9)に減少」という意味)になりますので、少なくともこの時期のウィンキースパロボでは地形を有効に活用しない手はないと改めて感じさせられました。
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