第4次スーパーロボット大戦ではコン・バトラーVダンクーガ、ザンボット3といった合体後に複数パイロットが乗るようになる機体のサブパイロットの台詞を反映させる機能はありませんが、以前作成したゲッターチームの仕様変更のシステムを応用すれば「F」以降のコン・バトラーVのように合体後専用の特殊台詞を反映させる事が可能であると判明しました。 具体的な手法は「特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合はSRAM上のパイロットIDを保持したままRAM上のパイロットIDを入れ替える」というもので、これは以前にも少し触れたハイパーモードや暴走システムの手法と同じものですが、これを応用すれば、例えばバトルジェット搭乗時の豹馬とコン・バトラーV搭乗時の豹馬のパイロットIDを個別に用意する事で異なる台詞パターンを適用できるという事も可能になります。また、同時に複数精神コマンドのサブパイロット適用パターンも変更できるため、非分離型のコン・バトラーVを用意するといった必要もなくなります。但しこの方法には欠点もあり、例えば敗北条件に豹馬の撃墜が設定されている場合にこのパイロットIDが合体前と合体後で別々であると、パイロットIDが合致しなくなってしまった途端に敗北条件を満たしてゲームオーバーとなってしまいます(これはハイパーモードや暴走の再現時にも当てはまる問題です)。そのため、台詞の変更のみに留めるのであれば特殊サブルーチンを組んで特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合は台詞の参照IDを変更(例えば、豹馬がコン・バトラーV搭乗の場合は通常の台詞IDではなく専用の台詞IDを参照)するという手法の方がいいのかもしれません。もっとも、シナリオ上での敗北条件を設定する際にそれら両方のパイロットIDを全て確認できなかった場合にのみ敗北とすれば問題はないので、あくまで好みの問題とも言えそうです。
シナリオ「キリマンジャロの嵐」が特殊なマップのため地形適応が陸を参照してしまうという不具合は有名ですが、グレンダイザーとマリンスペイザーが合体すると何故か地中に潜ってしまうという不具合はあまり知られていないように思われます。
実は私もつい先日になって気が付いた(グレンダイザーと各種スペイザーの複数パイロット状態でのSP管理処理確認の際に気が付きました)のですが、色々と試してみたところ「キリマンジャロの嵐」というよりもマップ属性が「空中(0F)」で使用されている地形パネル(「空」と「雲」)で機体の地形タイプ属性が「水陸空(04)」になっていると地中に潜ってしまう事が分かりました。また、同じくマップ属性が空中(04)の場合、出撃選択で水陸空の機体(実際にはこのシナリオの時点でテキサスマックやガッデスのように自軍にデフォルトで「水陸空」の属性を持つ機体は存在しませんが)を選んで出撃させるとマップ上から消滅してしまうという現象も確認できました。どうやらこの場合、内部データ的にはリ・ガズィのような分離変形ユニットの外装が破壊された際に侵入不能地形に存在する場合に発生する「墜落による撃墜扱い」の状態になっているようですが、そこまで詳しくは調べておりません。
最初は何が起きているのかさっぱり分かりませんでしたが、考えを整理してみると「ひょっとして移動コストの設定が関係しているのでは?」という推論に至り、そして移動コストに関するデータを確認してみると、やはり水陸空の機体の「空」と「雲」の移動コストが「00(=侵入不可)」になっており、これ(ROMの2F6317と2F6318)を01(EN消費なしで移動可能)や81(ENを消費して移動可能)に修正すると、以下の動画のように水陸空の機体が消滅したり地面に潜る現象はなくなりました。
実に簡単な修正なので別にパッチにするほどの内容でもないのですが、一応パッチにして配布致しますので気になる方は以下のURLからダウンロードして下さい。これも最初から存在する不具合なのでパスワードは設定していません。
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