第4次スーパーロボット大戦ではコン・バトラーVダンクーガ、ザンボット3といった合体後に複数パイロットが乗るようになる機体のサブパイロットの台詞を反映させる機能はありませんが、以前作成したゲッターチームの仕様変更のシステムを応用すれば「F」以降のコン・バトラーVのように合体後専用の特殊台詞を反映させる事が可能であると判明しました。 具体的な手法は「特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合はSRAM上のパイロットIDを保持したままRAM上のパイロットIDを入れ替える」というもので、これは以前にも少し触れたハイパーモードや暴走システムの手法と同じものですが、これを応用すれば、例えばバトルジェット搭乗時の豹馬とコン・バトラーV搭乗時の豹馬のパイロットIDを個別に用意する事で異なる台詞パターンを適用できるという事も可能になります。また、同時に複数精神コマンドのサブパイロット適用パターンも変更できるため、非分離型のコン・バトラーVを用意するといった必要もなくなります。但しこの方法には欠点もあり、例えば敗北条件に豹馬の撃墜が設定されている場合にこのパイロットIDが合体前と合体後で別々であると、パイロットIDが合致しなくなってしまった途端に敗北条件を満たしてゲームオーバーとなってしまいます(これはハイパーモードや暴走の再現時にも当てはまる問題です)。そのため、台詞の変更のみに留めるのであれば特殊サブルーチンを組んで特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合は台詞の参照IDを変更(例えば、豹馬がコン・バトラーV搭乗の場合は通常の台詞IDではなく専用の台詞IDを参照)するという手法の方がいいのかもしれません。もっとも、シナリオ上での敗北条件を設定する際にそれら両方のパイロットIDを全て確認できなかった場合にのみ敗北とすれば問題はないので、あくまで好みの問題とも言えそうです。
表題の通り、初期型ROM(Ver.1.0)でレベルが99になるとレベル100になりパラメーター画面が乱れるバグの修正パッチを公開しました。先日の推測に則って解析してみたところ、案の定レベルが99になった場合にそれを固定表示化する命令が抜けていましたので、空き領域(01FFD0~01FFFF)にデータをサブルーチン化させて処理するという作業を行っています。このため、01FFD0~01FFFFを使用しているパッチと併用した場合は正常に機能しませんのでご注意下さい(追記:パッチの不具合修正の際に未使用領域版と4M拡張ROM版のパッチを作成し、これを同梱しました。念のため、パッチ選択の際はご注意下さい)。
ハックロム界隈では実物のソフトの出回っている数が少ないにも拘わらず後期ROMが主流ですが、実際に中古のソフトを購入した場合はほぼ間違いなく初期型のROMを購入する事になると思われるので、レトロフリークなどを使って普通にプレイされる方向けとして初期型用のバグ修正パッチは今後も積極的に作成していく予定です。ダウンロードは以下のURLから。今回も元から存在するバグを修正するためのパッチなのでパスワードはありません。
https://ux.getuploader.com/retrogamelaboratory/download/36
なお、本来のROMの未使用領域ではなく拡張ROMを使用しバグを修正したい方のために4M拡張ROM対応版パッチも作成しました。言うまでもありませんが、事前に何らかの方法で初期版のROMイメージを4M化してからパッチを適用して下さい。使用領域は3FFDA0~3FFDCF(BGM継続パッチ修正版の際にコードが短縮化された影響で空き領域になっているようなので今回はここを使ってみました)です。ダウンロードは以下のURLから。こちらに関してもパスワードは設定しておりません。
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