第4次スーパーロボット大戦ではコン・バトラーVダンクーガ、ザンボット3といった合体後に複数パイロットが乗るようになる機体のサブパイロットの台詞を反映させる機能はありませんが、以前作成したゲッターチームの仕様変更のシステムを応用すれば「F」以降のコン・バトラーVのように合体後専用の特殊台詞を反映させる事が可能であると判明しました。 具体的な手法は「特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合はSRAM上のパイロットIDを保持したままRAM上のパイロットIDを入れ替える」というもので、これは以前にも少し触れたハイパーモードや暴走システムの手法と同じものですが、これを応用すれば、例えばバトルジェット搭乗時の豹馬とコン・バトラーV搭乗時の豹馬のパイロットIDを個別に用意する事で異なる台詞パターンを適用できるという事も可能になります。また、同時に複数精神コマンドのサブパイロット適用パターンも変更できるため、非分離型のコン・バトラーVを用意するといった必要もなくなります。但しこの方法には欠点もあり、例えば敗北条件に豹馬の撃墜が設定されている場合にこのパイロットIDが合体前と合体後で別々であると、パイロットIDが合致しなくなってしまった途端に敗北条件を満たしてゲームオーバーとなってしまいます(これはハイパーモードや暴走の再現時にも当てはまる問題です)。そのため、台詞の変更のみに留めるのであれば特殊サブルーチンを組んで特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合は台詞の参照IDを変更(例えば、豹馬がコン・バトラーV搭乗の場合は通常の台詞IDではなく専用の台詞IDを参照)するという手法の方がいいのかもしれません。もっとも、シナリオ上での敗北条件を設定する際にそれら両方のパイロットIDを全て確認できなかった場合にのみ敗北とすれば問題はないので、あくまで好みの問題とも言えそうです。
シナリオの一部改変も視野に入れるとイベント関連の命令コードを解読するのは必須なのですが、まずはプレイしながらRAMデータをざっと眺めてみたところ、自軍に登録できるパイロットとユニットの数はそれぞれ64枠までとなっているようです。ゲーム全体のボリュームからするとやけに大きな枠を取っているのですが、これはSFC版の第4次でパイロットや機体の強制離脱イベントを大量に入れなければならなかった反省点が考慮されているのか、それとも第3次やEXの移植も視野に入れて基礎システムをしっかり作っていたのか判断に迷うところです。
それはともかく、これだけパイロットやユニットの登録枠に余裕があればシナリオの改変はおろか、周回プレイを組み込むのも比較的楽なのではないかと思います。ゲームボーイのオペコードにあまり明るいわけではないので周回プレイモードの組み込み実現は少々難しいと思いますが徐々にシナリオ関連の命令コードの解析は進んできましたので、ジュンやひかるといったマジンガー系ヒロイン、カイやハヤト、リュウにセイラといったホワイトベース隊の面々やシャッフル同盟の追加参戦や、条件次第でマスター生存などのイベントは組み込めそうな感じはします。
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