第4次スーパーロボット大戦ではコン・バトラーVダンクーガ、ザンボット3といった合体後に複数パイロットが乗るようになる機体のサブパイロットの台詞を反映させる機能はありませんが、以前作成したゲッターチームの仕様変更のシステムを応用すれば「F」以降のコン・バトラーVのように合体後専用の特殊台詞を反映させる事が可能であると判明しました。 具体的な手法は「特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合はSRAM上のパイロットIDを保持したままRAM上のパイロットIDを入れ替える」というもので、これは以前にも少し触れたハイパーモードや暴走システムの手法と同じものですが、これを応用すれば、例えばバトルジェット搭乗時の豹馬とコン・バトラーV搭乗時の豹馬のパイロットIDを個別に用意する事で異なる台詞パターンを適用できるという事も可能になります。また、同時に複数精神コマンドのサブパイロット適用パターンも変更できるため、非分離型のコン・バトラーVを用意するといった必要もなくなります。但しこの方法には欠点もあり、例えば敗北条件に豹馬の撃墜が設定されている場合にこのパイロットIDが合体前と合体後で別々であると、パイロットIDが合致しなくなってしまった途端に敗北条件を満たしてゲームオーバーとなってしまいます(これはハイパーモードや暴走の再現時にも当てはまる問題です)。そのため、台詞の変更のみに留めるのであれば特殊サブルーチンを組んで特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合は台詞の参照IDを変更(例えば、豹馬がコン・バトラーV搭乗の場合は通常の台詞IDではなく専用の台詞IDを参照)するという手法の方がいいのかもしれません。もっとも、シナリオ上での敗北条件を設定する際にそれら両方のパイロットIDを全て確認できなかった場合にのみ敗北とすれば問題はないので、あくまで好みの問題とも言えそうです。
以前作成したまま放置していた、敵チームへのレベル補正を変更するパッチを公開しました。以下のURLからダウンロード可能です。
https://ux.getuploader.com/retrogamelaboratory/download/14
パッチを適用すると、上記の写真の状態から下記の写真のような状態にレベル補正が変更されます。基本的には「GKとエースのレベルは自軍の最高レベルの選手+3、一般選手のレベルは自軍の平均レベル+3」となり、これに試合ごとに設定されたレベル補正設定が加わるので、場合によっては自チームと敵チームとのレベル差が4~5程度になる事もあります。ついでと言っては何ですが「浮き球バグ」も修正しています。これで常に「正常に手強い戦い」ができるようになるかと思います。
また、フォントを4独特の読みにくい明朝体(?)から1~3の雰囲気に近いゴシック体に書き替えて視認性を向上、今までの記事で紹介した実況の「くん」表示削除や昇龍脚のアニメ演出変更、タイトル画面の翼の襟の色指定ミスなども変更しています。
4に関しては今後も色々と変更や修正したい部分があるので、暇を見つけて解析や変更を続けていきたいところですね。
今後の主な解析や変更予定は以下の通りです。
- フーリア、ニスケンス、ピピンなどの一部キャラにファンベルグと同様の補正能力を追加。
- シナリオメッセージの誤字・脱字の修正。
- PKのシステムメッセージの「どこにとぶ?」と「どこにける?」の「くん」の修正など、一部システムメッセージの変更や見直し。
- ガッツ消費バランスの変更。
- カットイン適用枠の拡大。
- 必殺技使用キャラ枠の拡大。
- サトルステギやリベリオやマッハーなど、1~3に登場したキャラの復活、及びクラブ未所属キャラを各地のクラブに振り分け。
- オリベイラなど5のベテラン系キャラを一部輸入し、各クラブやナショナルチームに振り分け。
- ダイビングヘッドのような汎用必殺技の追加と各キャラが使用できるように設定。
- アニメ処理速度の変更。
- シナリオ内の矛盾点を検証し一部改変(主にDルートになると思います)。
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