第4次スーパーロボット大戦ではコン・バトラーVダンクーガ、ザンボット3といった合体後に複数パイロットが乗るようになる機体のサブパイロットの台詞を反映させる機能はありませんが、以前作成したゲッターチームの仕様変更のシステムを応用すれば「F」以降のコン・バトラーVのように合体後専用の特殊台詞を反映させる事が可能であると判明しました。 具体的な手法は「特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合はSRAM上のパイロットIDを保持したままRAM上のパイロットIDを入れ替える」というもので、これは以前にも少し触れたハイパーモードや暴走システムの手法と同じものですが、これを応用すれば、例えばバトルジェット搭乗時の豹馬とコン・バトラーV搭乗時の豹馬のパイロットIDを個別に用意する事で異なる台詞パターンを適用できるという事も可能になります。また、同時に複数精神コマンドのサブパイロット適用パターンも変更できるため、非分離型のコン・バトラーVを用意するといった必要もなくなります。但しこの方法には欠点もあり、例えば敗北条件に豹馬の撃墜が設定されている場合にこのパイロットIDが合体前と合体後で別々であると、パイロットIDが合致しなくなってしまった途端に敗北条件を満たしてゲームオーバーとなってしまいます(これはハイパーモードや暴走の再現時にも当てはまる問題です)。そのため、台詞の変更のみに留めるのであれば特殊サブルーチンを組んで特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合は台詞の参照IDを変更(例えば、豹馬がコン・バトラーV搭乗の場合は通常の台詞IDではなく専用の台詞IDを参照)するという手法の方がいいのかもしれません。もっとも、シナリオ上での敗北条件を設定する際にそれら両方のパイロットIDを全て確認できなかった場合にのみ敗北とすれば問題はないので、あくまで好みの問題とも言えそうです。
RAM変更を一旦全て元に戻したうえで改めてテストプレイをしていますが、NPCが何度か戦闘を重ねると謎のフリーズ現象を起こしていました。原因を調査したところ「BGM設定パイロット基準化パッチ」に不具合があった事だと判明しましたので、取り急ぎ修正版を作成しました。大変申し訳ございません。以下のURLからダウンロード可能です。
https://ux.getuploader.com/retrogamelaboratory/download/66
修正内容は「NPCユニットの判別に使用するフラグ取得、及び取得データ反映と書き込みの設定ミスの修正」です。不具合の正体は、これにより最終的に累積した書き込みデータがRAMのオーバーフローを引き起こしてフリーズするというものでした。解凍パスワードは前回と同じですので、そちらの記事を参照願います。
修正ついでにデータの取得方法を若干変更し、オリジナルの第4次のBGM取得形式を参考にした「自軍かNPCが後攻側であれば常に自軍のBGM番号を取得し、そうでない場合は常に先攻側のBGM番号を取得する」という方式(自軍=NPC>赤軍=黄軍)にしています(余談ですが、オリジナルのBGM継続パッチでは「NPC>自軍>黄軍>赤軍」という取得方法になっています)。このパッチ単体ではBGM継続パッチとの併用はできませんが、近日中に「パイロット基準化パッチ用にカスタマイズしたBGM継続パッチ」を公開予定です。もう少々お待ち下さい。
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