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第4次スーパーロボット大戦 合体式複数パイロット乗り機体用特殊台詞の設定アイデア

 第4次スーパーロボット大戦ではコン・バトラーVダンクーガ、ザンボット3といった合体後に複数パイロットが乗るようになる機体のサブパイロットの台詞を反映させる機能はありませんが、以前作成したゲッターチームの仕様変更のシステムを応用すれば「F」以降のコン・バトラーVのように合体後専用の特殊台詞を反映させる事が可能であると判明しました。  具体的な手法は「特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合はSRAM上のパイロットIDを保持したままRAM上のパイロットIDを入れ替える」というもので、これは以前にも少し触れたハイパーモードや暴走システムの手法と同じものですが、これを応用すれば、例えばバトルジェット搭乗時の豹馬とコン・バトラーV搭乗時の豹馬のパイロットIDを個別に用意する事で異なる台詞パターンを適用できるという事も可能になります。また、同時に複数精神コマンドのサブパイロット適用パターンも変更できるため、非分離型のコン・バトラーVを用意するといった必要もなくなります。但しこの方法には欠点もあり、例えば敗北条件に豹馬の撃墜が設定されている場合にこのパイロットIDが合体前と合体後で別々であると、パイロットIDが合致しなくなってしまった途端に敗北条件を満たしてゲームオーバーとなってしまいます(これはハイパーモードや暴走の再現時にも当てはまる問題です)。そのため、台詞の変更のみに留めるのであれば特殊サブルーチンを組んで特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合は台詞の参照IDを変更(例えば、豹馬がコン・バトラーV搭乗の場合は通常の台詞IDではなく専用の台詞IDを参照)するという手法の方がいいのかもしれません。もっとも、シナリオ上での敗北条件を設定する際にそれら両方のパイロットIDを全て確認できなかった場合にのみ敗北とすれば問題はないので、あくまで好みの問題とも言えそうです。

スーパーファミコンのLoROMイメージのHiROMイメージ化について

 キャプテン翼4や紋章の謎などの各種データ拡張のためにROMイメージの大型化を検討していましたが、LoROM特有の面倒な仕様=8000h単位でバンクが切り替えられてしまうため、大きなデータを移設するには色々と不自由していました。そこで、ふとした思い付きからROMイメージの仕様そのものを変更できないかと試みてみました。簡単に言えばLoROM仕様のROMイメージをHiROM化する事によりバンク切り替えの仕様を8000h単位から倍の10000h単位にしてしまおうという訳ですが、各種プログラムを移動させるとアドレスアクセスのためのデータを全て変更しなければならず、さすがにそれは面倒なので試しに元のLoROMの各バンク8000h毎に8000h分の空データ(=全て「00」や「FF」で埋めたダミー)を挿入し、これにより各アクセスアドレスを変更する事なくデータ位置を変更し、なおかつROMヘッダの15h(00FFD5)に+01してHiROM化してみました。これで理論上はアクセスデータのアドレスを変更する必要はない事になります。

 これによりROM容量は元の倍の容量になってしまいましたが、1.5MBのキャプテン翼4(変更後は3.0MB=24メガバイト)や2.0MBのキャプテン翼5(変更後は32メガイト)はLoROMではなくHiROMとして認識され、かつ本来はメモリマップ上の領域が変更されるはずのSRAMも正常に読み書きがされました。なお、変更前に3.0MBだった紋章の謎は6.0MB(=48メガバイト)に拡張したところ残念ながら正常に起動しませんでした。エミュレーターによるのかもしれませんが、どうやら拡大後のROMイメージが4MB=32メガバイトに収まり、そしてSRAMの容量が8KBのように小さければLoROMの状態でもHiROMの状態でも問題は起こらないようで、正常にROMの中身が所定の位置にメモリマッピングされています。そしてこれを実行した後でメモリの状態を調べてみると、どうやらの400000~7DFFFFはROMの中身の常にLoROMの状態=つまり下位アドレス状態で408000から10000h単位で展開されており、上位アドレス(4000000や500000)には何も書き込まれていません(=「00」の状態)でした。ROMの上位アドレスに書き込んだデータはC00000以下のアドレスから読み込む事が可能で、HiROM化してあれば当然バンクの単位は10000h単位として扱う事が可能です。また、各種アドレスのアクセスにもHiROMと同じアドレスが使用できるようになるので作業性は大幅に向上します。

 これから先どんな不具合が発生するのか十分に調査する必要性はありますが、LoROMのソフトの容量拡大を考えておられる方は従来のようなROMイメージの末端を拡大する方式ではなく、この方式を参考に作業をされてみてはいかがでしょうか。実験に使用したキャプテン翼5のROMイメージ用パッチを作成しましたので、ROMイメージやメモリの構造がどのように変化するのか確認してみたい方は以下のURLからダウンロードして下さい。


https://ux.getuploader.com/retrogamelaboratory/download/86

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