第4次スーパーロボット大戦ではコン・バトラーVダンクーガ、ザンボット3といった合体後に複数パイロットが乗るようになる機体のサブパイロットの台詞を反映させる機能はありませんが、以前作成したゲッターチームの仕様変更のシステムを応用すれば「F」以降のコン・バトラーVのように合体後専用の特殊台詞を反映させる事が可能であると判明しました。 具体的な手法は「特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合はSRAM上のパイロットIDを保持したままRAM上のパイロットIDを入れ替える」というもので、これは以前にも少し触れたハイパーモードや暴走システムの手法と同じものですが、これを応用すれば、例えばバトルジェット搭乗時の豹馬とコン・バトラーV搭乗時の豹馬のパイロットIDを個別に用意する事で異なる台詞パターンを適用できるという事も可能になります。また、同時に複数精神コマンドのサブパイロット適用パターンも変更できるため、非分離型のコン・バトラーVを用意するといった必要もなくなります。但しこの方法には欠点もあり、例えば敗北条件に豹馬の撃墜が設定されている場合にこのパイロットIDが合体前と合体後で別々であると、パイロットIDが合致しなくなってしまった途端に敗北条件を満たしてゲームオーバーとなってしまいます(これはハイパーモードや暴走の再現時にも当てはまる問題です)。そのため、台詞の変更のみに留めるのであれば特殊サブルーチンを組んで特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合は台詞の参照IDを変更(例えば、豹馬がコン・バトラーV搭乗の場合は通常の台詞IDではなく専用の台詞IDを参照)するという手法の方がいいのかもしれません。もっとも、シナリオ上での敗北条件を設定する際にそれら両方のパイロットIDを全て確認できなかった場合にのみ敗北とすれば問題はないので、あくまで好みの問題とも言えそうです。
以前、エヴァンゲリオンの「暴走」システムの再現に関する考察でも少し触れたと思いますが、特定条件下でパイロットが変更されるように設定できるのと同様に、特定条件下で機体を変更する事も可能です。仕組みとしては機体のデータがチェックされる段階で搭乗しているパイロットやその所持スキルやレベルや気力などを取得し、任意の条件下に適合している場合のみWRAM(SRAMの機体データを書き換えてしまうと恒久的に変化してしまうので注意が必要です)に置かれている機体のデータを別のものに変更してしまえばよいのです。これにより、例えば「Zガンダムにレベル30以上のカミーユが搭乗しており、かつ気力が130以上の場合はハイパー化状態のZガンダムになる」といった事が可能です。この場合、ハイパー化状態のZガンダムは通常時のZガンダムとは別IDの機体で、色がピンクになっており各種性能が上昇、機特殊能力にオーラバリアが備わっていて武器にはハイパー化ビームサーベルやウェイブライダー突撃が追加されているものを用意すればいいという事になります。同じようにレイズナーのV-MAX状態やF91の最大稼働状態なども再現しようと思えばいくらでも再現自体は可能です。ただ、作業自体は簡単ですが、基本的にこういうシステムを取り入れたとしても基本的にリアルロボット勢の優位性を更に高めてしまうだけに留まる可能性が非常に大きいので、かなり上手くバランス調整をしないといけない作業になるのではないかと思われます。
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