第4次スーパーロボット大戦ではコン・バトラーVダンクーガ、ザンボット3といった合体後に複数パイロットが乗るようになる機体のサブパイロットの台詞を反映させる機能はありませんが、以前作成したゲッターチームの仕様変更のシステムを応用すれば「F」以降のコン・バトラーVのように合体後専用の特殊台詞を反映させる事が可能であると判明しました。 具体的な手法は「特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合はSRAM上のパイロットIDを保持したままRAM上のパイロットIDを入れ替える」というもので、これは以前にも少し触れたハイパーモードや暴走システムの手法と同じものですが、これを応用すれば、例えばバトルジェット搭乗時の豹馬とコン・バトラーV搭乗時の豹馬のパイロットIDを個別に用意する事で異なる台詞パターンを適用できるという事も可能になります。また、同時に複数精神コマンドのサブパイロット適用パターンも変更できるため、非分離型のコン・バトラーVを用意するといった必要もなくなります。但しこの方法には欠点もあり、例えば敗北条件に豹馬の撃墜が設定されている場合にこのパイロットIDが合体前と合体後で別々であると、パイロットIDが合致しなくなってしまった途端に敗北条件を満たしてゲームオーバーとなってしまいます(これはハイパーモードや暴走の再現時にも当てはまる問題です)。そのため、台詞の変更のみに留めるのであれば特殊サブルーチンを組んで特定のパイロットが特定の機体に搭乗している場合は台詞の参照IDを変更(例えば、豹馬がコン・バトラーV搭乗の場合は通常の台詞IDではなく専用の台詞IDを参照)するという手法の方がいいのかもしれません。もっとも、シナリオ上での敗北条件を設定する際にそれら両方のパイロットIDを全て確認できなかった場合にのみ敗北とすれば問題はないので、あくまで好みの問題とも言えそうです。
ダンクーガの武器数を増やそうとしたところ、TV版デザインの飛行ブースターを装着した状態では機体背面の200mm榴弾砲が使用できない(そのための武装強化策として連装キャノン砲が飛行ブースターに追加されている)事に気が付いたので、思い切ってダンクーガのグラフィックそのものをOVA版の内蔵型ウィング仕様に変更してみました。まあそれを言うとαやIMPACTなどでは飛行ブースターを装着したまま背中から200mm榴弾砲がせり出してくるので細かい事を気にしすぎな気もするのですが、あくまで私の拘りという事でご容赦願います。
さてこのダンクーガ、よく見ると実は厳密にはこのデザインはOVA版に準拠したものではなく「新スーパーロボット大戦用に開田裕治先生がデザインされたバージョン」で、本来OVA版には存在しない連装キャノン砲が装備されています。この方が見栄えがいい事に加えて武装も増えますので、今回は敢えてこちらのデザインを使っています。既に連装キャノン砲や断空砲の攻撃用グラフィックも作成完了していますので、あとはスクリプトコードを書いて実際にアニメーションとして表示できるようにするだけです。
ちなみにスーパーロボット大戦では大半の作品で「断空砲」と「断空砲フォーメーション」を分けている事が多いですが原作では背面の榴弾砲及び全身各所の火器を機体前面に展開している状態を「断空砲フォーメーション」と呼称しており、この断空砲フォーメーションからの一斉射撃を「断空砲」としています。そのため「断空砲」と「断空砲フォーメーション」を武器として分けるのは実際のところ矛盾している(というか断空砲フォーメーションは武器ではない)ので、榴弾砲は断空砲ではなくあくまで榴弾砲として、断空砲は断空砲フォーメーションではなく断空砲として原作設定に則った表記にする予定です。
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